皆さん、
「バレンタインデーの市場規模」っていくらぐらいだと思いますか?
そんなこと突然聞かれても
「ぺ??ググっていいすか??」
って感じですよね。
でもこれ
一流のビジネスマンであれば、ものの2、3分で大体の数字を言い当ててしまいます。
そう、それがフェルミ推定なんです!
今日は、フェルミ推定の概要+活かし方についてお話します~。
・将来は、自分のビジネスを持ちたい!
・上司にがっつり評価されたい!
・上2つには当てはまらんけど、チョコがもらえそうになくて悲しい。
バレンタインと聞いて、
たくさんのチョコを思い描いているだけではもったいないです!笑
一緒に勉強しましょうー!!
本記事は、細谷功著【地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」】
をがっつり参考にしています!
興味のある方はぜひ読んでみてください~
概要:フェルミ推定ってなんぞ?
フェルミ推定=地頭力を鍛えるツール
と覚えましょう。
また「地頭力」とは、
情報社会の現代に求められる「自分の頭で考える力」
みたいなところでしょうか。
フェルミ推定をマスターすれば、
「バレンタインの市場規模」や、「日本にあるポストの数」などといった、
いやいや、知らんがな!って思ってしまいそうな数量を、
論理的かつ短時間で推定できるようになります。
そしてその過程で、地頭力がぐんぐん伸びていくということです!
実践:ほな、バレンタイン求めよか。
では、バレンタインを例題にとって
具体的にフェルミ推定を解説します!
フェルミ推定は大きく3つのSTEPに分けられます。
①前提整理
②因数分解
③数値代入
1つずつ見ていきましょう~。
STEP①:前提整理
まずは、前提の整理です。
「バレンタインの市場規模を求める」というざっくりとした問いに対して
到達可能でかつ妥当なゴールを設定してあげます。
例えば、
- 日本国内での市場規模とする
- コロナの影響は考慮しない
みたいな。
以上の前提条件から、
目指すべきゴールは
「日本国内での例年のバレンタインの市場規模を求める」と決まります。
STEP②:因数分解
続いて、フェルミ推定の本体ともいえる因数分解です。
市場規模 = お金を払う人の数 × 一人当たりが払う金額
なんとなくこんな式が成り立ちそうですよね!
これをもう少し具体的な要素に落とし込んでいって
計算可能な状態にすることが因数分解のSTEPです。
バレンタインは年齢によって過ごし方が大きく変わると思うので、
年齢というパラメータを導入しようと考えました。
(赤ちゃんやご高齢の方は、チョコ爆買いしないですよね。)
また今回は、女性のみがバレンタインの経済活動に貢献している!
ってことにして、
男性チョコ爆買い層を切り落とすこととしました。
これは少々乱暴ですが、
全体に与える影響度はそれほど大きくない
との判断です。
ここまでをまとめると下式が得られます!
市場規模 = お金を払う女性の数 × 一人当たりが払う金額
これを年齢で分けた3つのグループについて求める。
①0~20歳 ②20~60歳 ③60~歳
ここで、
お金を払う女性の数 = 女性人口 × 払う人の割合
って考えられますね。
そろそろ、なんとなく求められそうな気がしてきませんか。
STEP③:数値代入
では、式が完成したところで
実際に数値を代入していきましょう!
日本の総人口は約1.2億人なので、女性総人口は0.6憶人くらいですかね。
ってことで、次の表のように各値を仮定して、
計算しちゃいましょう!
女性人口 | 買う人の割合 | 払う金額 | ||
---|---|---|---|---|
① 0~20歳 | 0.6億人×20% | ×60% | ×2000円 | =144億円 |
② 20~60歳 | 0.6億人×50% | ×80% | ×4000円 | =960億円 |
③ 60歳 | 0.6億人×30% | ×10% | ×3000円 | =54億円 |
ここでのポイントは細かい数値に拘りすぎないことです。
フェルミ推定はあくまで概数予測にしかならないので、
ざっくりとテンポよく進めることが重要です。
最後に①~③を合計します。144+960+54=1158。
かめきちの推定結果は1158億円と求まりました!
さぁさぁ答え合わせです。
正解はというと2020年では1310億円、コロナを考慮した2021年だと1050億円みたいです。
参考 2021年の「バレンタインデー」の推計市場規模は前年比約20%減の約1050億円。記念日文化研究所なかなか健闘できたんではないでしょうか!
応用:結局、どう活かしたらいいん?
皆さんお疲れさまでした。
無事推定できましたね!
でも実はここからが本質なんです。
あと少し頑張りましょう!
フェルミ推定をやってみて、
「なんかクイズみたいやな。」
って感じた方もいるかもしれません。
その通りです。
では、これをどう活かしていくのか。
その鍵はフェルミ推定の3つのSTEPにヒントがあります。
①前提整理 ⇐「結論から」考える
②因数分解 ⇐「全体から」考える
③数値代入 ⇐「単純に」考える
そう。それぞれのSTEPを通じて3つの思考を行っているのです。
この3つを順々に行うから論理的な推定ができるわけです。
鋭い方はもうお気づきかもしれません。
フェルミ推定を日々のビジネス/仕事に活かすためには
上記、3つの思考を意識して会話をするのです。
誰しもが、上司から
「この前頼んだ〇〇、進捗どう?」
と突然聞かれることがあると思います。
そんな時に何の考えもなしに、
「えっと、今一人あたりの平均単価を求めるのに苦戦していて、、、来週までにはまとめます!」
とか話しちゃう方が多いと思います。
「とりあえず今回は、女性のみに絞って検討しています。年齢で3つのグループに分けて、それぞれの人数と単価から市場規模を求めます。今は単価の検討中です。」
って話せたら、
「お。こいつやるやん!」
って思ってもらえそうじゃないですか!!!
しかも、アドバイスとかも貰いやすそうですよね。
「年齢で分けるのは賛成。でも高校生・大学生が0歳と同じグループなのは違和感があるよ。」
とかね!
フェルミ推定の本当の威力はこの3つの思考にあるってわけなんです。
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました!
世の中においしそうなチョコの記事が溢れている中、
本記事を読み進めてくださったあなたはなかなかの変態だと思います。笑
フェルミ推定どうでしょうか。
おもしろそう!って思っていただけたら嬉しいです。
ありがとうございましたー!